年間の医療費

病弱な性質なので、毎年、医療費控除を受けることになる。

医療費控除とは、おおざっぱにいうと、その年にかかった医療費のうち、十万円以上の分については税金が免除される制度である。

つまり、年間で病院などに支払った分が十五万円あると、五万円分の税金が還付される。で、たまに確定申告の経費などでも勘違いされるのだが、かかった分の金額はまるまる返ってくるわけではなく、控除される金額が五万円なら、そこから税金として引かれている十パーセントである五千円が返ってくる。

出産した年には、経過があまり順調ではなかったので複数の診療機関にかかったり普通の妊婦より多くの検査を受けさせられたということもあり、医療費が六十万円を超していて、出産一時金の三十五万円(当時・翌月から四十二万円にアップして少し悔しかった)を引いても、かなりの控除を受けることになった。

そして、今年も仕事の確定申告をするのと同時に、医療費の計算をしていたのだが、なんと、弾き出された数字が十万円以下だったのだ!

まさか、年間の医療費が十万以下だとは……。
いや、それだけ、去年は病院にかからずにすんだということで、結構なことだとは思うのだが。

しかし、これでは医療費控除を受けることはできない。
領収書を集め、数字を打ち込み、計算した労力は、まったく無駄だったということに……。
先週はぜんぜん原稿が進まなかった上に、やっていた作業が無意味だったので、かなりショックだ。
事務能力の高いひとにとってはなんでもないことかもしれないけれど、私にとっては四日もかかる仕事だったんだよ……。

年間で八万くらいしか医療費を使っていないなんて、自分も健康になったものである。(世のなかには医療費をまったく使わないですむひともいると思うが、あくまで、自分のなかでの基準で)

これまではちょっと具合が悪いとすぐに病院に頼っていたけれど、息子が生まれてからは「病気になんかなっていられるか!」という気概で頑張っている。