カジヒデキのライブ

作家友達の風野潮さんと、心斎橋JANUSへカジヒデキのライブに行ってきた。
なにげに、若い頃、小沢健二とか、ピチカートヴァイブとか、渋谷系が好きだったのである。

私が出かける気配に気づいて、息子がまとわりついてくる。

「どこいくの?」
「潮さんと、お歌、聴きに行くんだよ」
「ととくんも、いきたい!」
「うーん、ととくんがもうちょっと大きくなって、じっと静か静かにできるお兄ちゃんになったら、いっしょに行こうね」

いや、ライブって、そんなに静かにじっと聴き入るものじゃないか。
ここ数年、音楽といえば、クラシックとかオペラだったので、ライブのノリがわからん。

そして、ダンナにも「気をつけてね」と見送られる。
うん、心配ないよ。あなたが行くようなメタルバンドのライブとは、たぶん、客層がちがうから。

そんなわけで、潮さんと心斎橋に行き、オーガニック&ベジタリアンカフェ「Atl」で、まずはお茶。
ここのベーグル、これまで食べたことないくらいハードで、みっちりして、美味しかった。

そして、ライブはスタンディングだったけれども、人の上を人が流れて行く(モッシュ&ダイブというらしい)とかもなく、ほどよい感じで、音楽に身をゆだねることができた。
新譜の『ビーチボーイのジャームッシュ』に続いて、『甘い恋人』で盛り上がる。目の前で汗だくになって歌っているのが、キャリアを積み、四十五歳になったポップ・アーティストというので、余計に、感じ入るものがあった。
ゲストで参加していた、北海道出身のひとたちがやっているというKONCOSの音楽も好きな感じだったし、ひととき、青春や恋愛の切なさなど思い出して、楽しい夜を過ごす。

ちなみに、潮さんはふだんはロック系のライブに行くことが多く、息子さんが大学生のときにその友人たちとGREEN DAYというパンクバンドのライブに行って、人波に揉まれ大変な目にあったそうな……。
その話を聞いて、大学生になった息子とライブに行くなんて、素敵だなあと思った。

息子が大きくなって、夜遊びできるような年頃になったとき、果たして、彼は私といっしょにライブに行きたいと思うのだろうか。
ライブでなくても、共通の趣味を楽しめるような、そんな親子関係を築きたいものである。