褒めて育てるというか、育てさせられている

息子がひとりで、パンツをはいて、得意げに「できたよ!」と言う。
少し考え事をしていて、「うん……」と生返事をしたところ、息子から注意が入った。

「うん、じゃないでしょ! ちゃんと、ゆって!」
「え? うん、じゃ、だめなの? じゃあ、かっこいいね」
「ちがう! かっこいい、ちがう」
「えー、それじゃ、なんて、言ったらいいの?」
「んとね、……っぱね、って、いうの」

しかし、いちいち、褒め言葉に対して注文をつけてくる二歳児って、どうなのか。
そんだけ口が達者で、しっかりしているんだったら、もう、親に褒められなくてもいいのではないか、息子よ。

「わかった。りっぱね!」

すると、また、ダメ出し。

「ちがう、りっぱ、ちがう!」
「じゃあ、なに? わかんないよ。なんて言うのか、教えて」

立派じゃなきゃ、なんなんだよ……と思っていたところ、息子、答える。

「かっぱね、っていうの!」

……はあ? かっぱ?
意味がわからないが、とりあえず、言って欲しいらしいので、言ってやる。

「すごいわ、かっぱね!」

それを聞いて、息子は顔いっぱいに、満足そうな笑顔を浮かべていた。

なんやねん、かっぱね、って! それ、褒め言葉か? わけわからんわ!

広告