好きな食べ物のはなし

バナナという食べ物が、あまり好きではない。
果物なのにジューシーさ皆無、ねちっとした喉がつまりそうな食感といい、いかにも高カロリーそうな甘さといい、基礎代謝の低い自分のような人間にとっては、敬遠しがちな食べ物だ。
我が家では、桃、苺、枇杷、葡萄、梨などは私もつまむが、バナナは息子とダンナしか食べない。
バナナを頬張るというのは、健やかさのあらわれのようで、少しまぶしい。

そんなバナナ好きの息子、寝る前に食べものトークをするのが、最近のお気に入りである。

「ばななは、なにと、あう?」
「バナナはチョコレートと合うよ。チョコバナナ、おいしいね」

「ばななとみそは?」
「かぼちゃの味噌汁はおいしいけれど、バナナは合わなさそうやねえ」

「ばななとねぎは?」
「バナナとネギも、厳しいなあ。味のパイオニアって感じやね」

「みそとけーきは?」
「うーん、味噌味のケーキは、ギリギリOKかな」

「ばななに、くりーむつけたら、おいしいんじゃない?」
「そやね。それがいい。バナナとクリームは合うって、絶対」

「まえに、おばあちゃんからもらった、くりーむ、あるよ。つなに、つけたやつ」
………息子よ、それはマヨネーズだ。

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